自分の学びにとって大切だった本/映画たちです。

『動物はすべてを知っている』

(J.アレン・ブーン著、上野圭一訳)

 

読み返すといつも元気をもらえます。蠅のフレディのお話が特に好きです。

『Learning Their Language: Intuitive Communication with Animals and Nature』

(Marta Williams著)

 

直観的コミュニケーションを教わった先生の著書。動物とのコミュニケーションに割かれたページが多いなか、植物、昆虫、それから山や川、地下深くにある石油などとのコミュニケーションについても触れられています。Martaには、この実践練習本の他に『Ask Your Animal』『Beyond Words』『My Animal, My Self』という著書もあります。

(この本は、友達があるとき、なんの脈絡もなくポンと貸してくれたのでした。ありがとう(ゆ)さん)。

『土(Soil)と心(Soul)と社会(Society)――サティシュ・クマール東京講演2007』
(懐かしい未来編集)

 

小さなブックレットです。わたしの羅針盤になった1冊でした。こちらで購入できます。

『The Animal Communicator』

(南アフリカ、2012年、52分、英語)

 

南アフリカの異種間コミュニケーター、Anna Breytenbachさんのドキュメンタリー映画。ほんとうにすてきな映画です。Annaさんはごく普通の家庭で育ち、普通に会社勤めをしていたそうですが、アメリカのネイチャースクールでトラッキングを学んでいたとき、直観的コミュニケーションの能力がスイッチオンしたそうです。ただ、この映画ではそうしたエピソードは出てこなくて、Annaさんが動物たちとコミュニケートしているその現場での映像が大半を占めています。アニマルコミュニケーションに懐疑的だった1人のジャーナリストが、Annaさんの現場での仕事ぶりを見つめていく、という映画です。

『ナヌークの贈りもの』

(星野道夫)

 

星野道夫さんの写真の生きものたちの存在感には、常にハッとさせられます。この本は、星野さんの写真と、絵本のような短い文章からなるもので、シロクマのナヌークが少年に語ったことがつづられています。「少年よ、おまえのおじいさんが若者だったころ、人間はわたしたちと同じ言葉をしゃべっていた」……。

(クリスマスプレゼントに相方からもらいました、ありがとう(ゆ)さん)。

『グランディール』
(エクアドル=フランス、2010年、105分、日本語字幕)

 

親がいなかったり虐待を受けてきたりした子どもたち&赤ちゃんたちが、モンテッソーリ保育士さんたちと暮らす、南米エクアドルの「子どもの家」の記録映画。子どもたちの自発性と知性と自ら育つ力、それらを全的に信頼し受け止めながら接している保育士さんたちの姿は、何度見ても満たされます。

 

赤ちゃんと保育士さんとのそうしたコミュニケーションは、人間の言葉を持たないほかの生きものとのコミュニケーションにも直に参考になるうえ、ほんとうに見ていて満たされます。

『鳥のように、川のように―森の哲人アユトンとの旅』
(長倉 洋海著)

 

ブラジルのインディオ、アユトン・クレナックさんとの旅の記録を書いた長倉洋海さんの本。この本の扉にあった、アユトンさんの言葉です→「私たちは子供たちにこう教えるのです。『地上にやってくる時には物音をたてずに鳥 のように静かに降りたち、やがて何の跡も残さずに空に旅立っていくのだ』と。『人は何かを成すために存在する』という西側の哲学は銅像を作り、人の偉業を 記録に残そうとしてきた。だけど、”人は何もしないために存在してもいいじゃないか”と思うのです。生命を受け、生きていること自体が素晴らしいことなの ですから」。

 

本の中に載っていた、アマゾンの熱帯雨林の中にぽつんと見えるドーナツ型のヤノマミ族の家の写真も、心に残りました。20家族、100人あまりが暮 らすこの家の中には、壁はなく、真ん中の大きな広場は「人間の根っこ」と呼ばれていて、村人たちのへその緒が埋めてあるそうです。自分たちがどこから来た のか、忘れないため、とのこと…。

『旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ』(松村 賢治著)

 

旧暦=太陰太陽暦という自然暦の基礎知識を得られる1冊です。実際の四季のめぐりとよく連動した暦や時計というのが、かつてはあったのですね……。その自然暦に親しむようになって、わたしも、季節のめぐりを他の生きもののみなさんとわかちあっている実感が増してきました。

『風のささやきを聴け―今を生きるインディアンたちのスピリット』
(チーワ ジェームズ著、ハーディング 祥子訳)

 

ネイティブ・アメリカンの方々が通ってきた過酷な時代(存在そのものやそれまでのあり方を否定された時代、同化政策のおかげで子供世代が伝統と切り離されてしまった時代)に、本来のあり方とのつながりを失わなかった人たち、あるいは、つながりを取り戻せた人たちの証言集のような本です。はしばしから、文字通り、風のささやきのように、聴こえてくるものがあります。一本の樫の木と友達になった女の子のお話もありました。

(この本は、本の方から私の元にやってきました……この本の訳者の方とたまたま仕事場でご一緒し、ポンと、いただいたのでした)

『ホクレア号が行く―地球の希望のメッセージ』
(ナイノア トンプソン/山内 美郷著)

 

現代的な機器を使わず、星と風、潮、生きものなどから航路を読みとって行く古来の航海術で遠洋航海を初めて成功させた外洋カヌー、ホクレア号。そこまでの道のりを、伝統的な航海士となったナイノアさんが振り返った1冊。ハワイの先住民の伝統文化から断ち切られてきた怒りが、やがて自分が誰なのかということへの信頼に変わって行くプロセスがつづられています。この航海への夢を通じて、サタワル島の伝統的遠洋航海士マウさんやアラスカのクリンギット族の方々とつながりを持つのですが、その中でのエピソードが特に印象的でした。


マウさんに学んできたハワイ人クルーの方たちが来日されたとき、お話を聞きにいったことがあります。その方たちがマウさんから学んだのは、航海の技術だけじゃなく、もっと根本にある、おおいなる生き方の態度や世界観だったんだと知りました。

『わたしのコタン』
(弟子シギ子著)

『アイヌ神謡集』
(知里 幸恵訳)

 

アイヌ民族の口承の叙事詩=ユカラ。その謡い手だった祖母を持つ、当時ティーンだった知里幸恵さんが、数々のユカラを大和民族の言葉に翻訳したもの。シマフクロウ、キツネ、ウサギ、カエル、貝などが「自ら歌った謡」が収録されています。

 

アイヌ民族の同化政策が行われていた明治時代に生まれた幸恵さんは、ユカラの文書化と翻訳を通じて自身のアイヌ人としての誇りを取り戻していったようですが、この本を完成させるために北海道から遠く離れた東京に滞在しているあいだに、19歳で他界しました。

 

幸恵さんの生涯をつづった本『銀のしずく降る降る』(藤本英夫著)では、日本政府がアイヌの方々に対して行った同化政策も丁寧に追っています。世界各地の先住民がたどってきたのと酷似した過程が、この列島にもやはりありました。

『黒い胸びれ』(『台湾原住民文学選②故郷に生きる』より)
(シャマン・ラポガン著、魚住 悦子訳)

 

台湾の離島、蘭嶼島の先住民タオ族の漁師であり作家のシャマン・ラポガンさんの自伝的小説。自伝的小説ですが、最初の章の主人公はトビウオです。お話が進むにつれて主人公が移り変わっていく様子も興味深いです。

 

ラポガンさんは何度か来日されていて、私も一度、タオ族に伝わるスター・ナビゲーションの伝統についてお話しくださるのを聞きにいったことがあります。

蘭嶼島は、台湾本島にある原発からの核廃棄物の貯蔵施設が(島民には缶詰工場と偽って)建設されてしまった歴史があります。ラポガンさんも島民として20年以上核廃絶運動を続けています(この件に関してのインタビュー記事はこちら)。尊敬しています。


『THE SECRET SCIENCE BEHIND MIRACLES』(Max Freedom Long著)

 

ネイティブ・ハワイアンに伝わるフナの教えに(異国人なりに)迫った1冊。直観のはたらきや、心と体とスピリットと魂の関係について、参考になりました。

『明恵 夢を生きる』(河合隼雄著)

 

あらゆる生き物や自然を愛する宗教者と言えば、最初に思い浮かぶのがアッシジの聖フランチェスコですが、この明恵上人という僧侶も「島に宛ててラブレターを書いた」と聞いて、気になりました。

 

明恵上人にはいろんなエピソードが残ってますが、蜂が水に落ちて困っていたり、雀の子が蛇に食べられそうになったりしているところを、遠隔で察知して、助けを出したりしたそうです。

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お弟子さんの筆による、明恵上人が木の上で座禅している絵が残っていますが、まるで自 然の一部のように描かれていて(人物以外の風景が画面に占める面積が多い)、明恵上人の足元ではリスが興味深そうに見上げていて、背後には小鳥が飛んでいます。

肖像画としても、肖像がこんなふうに背景に溶け込んでいるのは珍しいと思いますが、座禅像としても、小動物が一緒に描かれているのは異例だそうです。

ますます、聖フランチェスコみたいだ、と思っていたところに、明恵上人が晩年に本拠地としたお寺(栂尾山の高山寺)が、1900年代になってから、アッシジの聖フランシスコ教会と「ブラザーチャーチの約束」を結んでいたことを知って、またびっくりしました。

『歌の祭り』
(ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル クレジオ著、管 啓次郎訳)

 

中南米の先住民のことがメインの本なのだけれど、北アメリカ先住民、シアトル族長が米政府 に宛てた、あの有名な1854年の演説の翻訳も、含まれていました。今流布しているものは、1887年に新聞に掲載されたものの再現バージョンらしいので すが、ル・クレジオが自著に含めたバージョンは、国連食糧農業機関が発行した対飢餓世界キャンペーン広報「思想と行動」1976年6月号に掲載されたもの だそうで、今まで読んだことがない部分が多くも含まれていて、とても興味深かったです。

『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』
(ダニエル・L・エヴェレット著、屋代 通子訳)

 

生きものの一員として自然の環の中にとどまり続けている人たちの世界の捉え方に、はっとさせられます。個人中心ではない見方、まわりの空間・環境=世界をメインにした意識の持ち方が、ピダハン語に反映されています。文化や社会によって形成された無色透明な「既成概念」や「前提」を、深く、根本的に、突き抜けていく助けになる1冊(みすず書房のサイトのこの本の書評を読むと、どの程度のゆさぶり具合かがわかるかも…)

(この本も、本の方から私の元にやってきました。友達と会ったとき、読みかけだったその本をそのままポンとくれたのです、お誕生日祝いに、と…。ありがとう(し)さん。)

『イシ―北米最後の野生インディアン』
(シオドーラ・クローバー著、行方 昭夫翻訳)

『知恵の三つ編み』
(ポーラ・アンダーウッド著、星川 淳訳)

『湖のそばで暮らす―インディアンの友だちから教わったこと』

(M・ウィルキンス著、蓮尾 純子・東 馨子訳)

『バッチフラワー 花と錬金術』

(東 昭史、大槻 真一郎著)

 

草木、花のそれぞれの性格を、実際の生態のレベル、民間療法での使用法のレベル、神話のレベルと、多層なレベルから読み取っていく姿勢がすばらしいです。特定の植物に関する神話も洋の東西で似通っていたりして興味深いです。

『にほんのいきもの暦』
(日本生態系協会著)

 

季節のめぐり(太陰太陽暦の二十四節気・七十二候)に沿って、身近な生きものを、ほんとうに美しい写真とともに紹介している本です。この本は、外来種ではなく日本の生きものを取り上げているところが特徴的です。季節のめぐりに合わせてページを開いてみると、いろんなタイムリーな発見があって楽しいです。

『野鳥観察ハンディ図鑑「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」』(日本野鳥の会編集・発行)

 

身近な野鳥が美しいカラーで描かれたポケットサイズの薄い図鑑。それぞれの鳥の特徴もわかりやすく解説されていて、出会った野鳥を図鑑内で簡単に探せる工夫もすばらしく、とっても使いやすいです。