プロフィール

 

 

異種間コミュニケーションを通して、自然界やほかの生きものたちとのつながりの回復を目指しています。そうすることで、すべての存在が尊厳を取り戻せるように……。

 

2000年代前半に、ある1本のスダジイの木と友達になったことから異種間コミュニケーションが可能なことを知り、その後、ネイティブ・アメリカンや世界各地の先住民の方々の間にも異種間コミュニケーションの伝統があったことを知りました。

 

2010年に、最愛の友達で家族でもあったカフェオレ色の縞猫にゃみちゃんが23歳で旅立ち、それを境に、それまで苦手だった一部の虫たちなどにも親しみを感じるようになりました。

 

異種間コミュニケーションの学びをどうやってもっと深めたらいいか模索する中で、2011年に一念発起して、米カリフォルニア州ミドルタウンでのMarta Williamsさんによる直観的異種間コミュニケーションの合宿コース「プロフェッショナル・シリーズ」を受講しました。

 

2014年にはもういちど思い切って、尊敬する南アフリカの異種間コミュニケーター、Anna Breytenbachさんによるロンドンのワークショップに参加しました。同時に、自然との共生的な暮らしを考えていくために、森の中で生活しながら生木の木工を行う「グリーンウッドワーク」をイギリス・ヘレフォードシャーのMike Abbottさんに学び始めました。さらに森と人との距離感や関係性を見たくて、フィンランドの森も尋ねました。

 

翌2015年には造園技師・矢野智徳さんの環境再生の手法(移植ゴテひとつで行う土中の通気浸透水脈調整・草刈りカマ1本で行う「風の草刈り」)を体験し、岐阜の森林文化アカデミーの「グリーンウッドワーク指導者養成講座」を2016年に修了。静かに野営をしたり野山を観察したりする時間を持つ年月を経て、2020年から「ぐりとグリーンウッドワーク」の屋号でグリーンウッドワークの体験セッションや手削りの生活用品の提供を始めました。

2022年には一般社団法人Silvaの「森林再生指導員講座」にて宮脇昭先生の植樹手法を基にした潜在自然植生種による森づくりを実践的に学び、土地本来の植生がどんなにすべての生きものにとって恵みかを知りました。

 

そして2023年に、イギリスの異種間コミュニケーターPea Horselyさん主催の「Conversation with Nature(自然との対話)ワールドサミット2023」に参加し、翌月にはカナダ・サスカチュワン大学で行われた直観的異種間コミュニケーションをテーマにしたインタースピーシーズメソッド・シンポジウムに参加したのをきっかけに、ふたたび直観的異種間コミュニケーションの志を新たにしています。

 

古来、ヒト以外の存在とあたりまえに交信・共存してきた先住民の方々のような文化圏では、異種と「関わり過ぎない」ことがひとつの生きる知恵であることも承知しつつ、ヒト以外の種に対する認識があまりにも対等でなくなっている文化圏に生きている場合には、まずヒト以外の存在を視野に入れ対等に関わるための「信頼の回復」がとても必要だと感じるに至っています。

 

当たり前にコミュニケーションをとりながら、生きものの一員として、協力し合い、分かち合いながら、静かに生きていきたい、というのが最終的な願いです。これはこのサイトを開いた当初も今も変わっていません。