心あらたに、ふたたび

4月12日から、「Conversation with Nature(自然との対話)ワールドサミット2023」の濃密な4日間を過ごして、また心あらたに、異種間コミュニケーションの道を歩む気持ちになりました。

このサイトをつくって8年あまり。ずっと放置状態でしたが、その間、直観的異種間コミュニケーションの練習そのものはなかばあきらめていた一方で、さまざまな生きものへの素朴な関心はどんどん増していて、特に日々、身の回りで遭遇する生きものの皆さんと過ごす時間の尊さは、増すばかりです。日々、私に幸せをくれるのがそうした小さな生きもののみなさんです。

 

そんななか、今回のサミットで、かつて異種間コミュニケーションを教わったAnnna Breytenbachさん、Marta Williamsさんのお話を久しぶりに聞けて、とても爽やかな気持ちになりました。

これまで、このおふたりに学んでもなお自分の中の猜疑心を乗り越えるのが大変で「自分には無理だ」とあきらめてました。でも、今回のサミットで初めてお会いするアニマルコミュニケーターのPea Horselyさんのガイドで、ひさしぶりに野生のカナヘビとの直観的異種間コミュニケーションをやってみたら、とてもはっきりと、カナヘビが左ひざに乗ってきてくれた感覚がやってきたので驚きました。

 

その対話中に「もしこのコミュニケーションが本物なら、明日私の前にリアルで姿を見せてもらえないか」とお願いし、(カナヘビにしてみたらたとえコミュニケーションが本物であっても私のリクエストに応える義理もないのに)翌日本当に現れてくれたこと、翌々日には家族全員(ちびも含め5匹)で現れてくれたことから、自分の中で何かがシフトし始めました。

 

サミットの間もずっと、パネリストの皆さんも参加者の大勢も、「直観的異種間コミュニケーションは実在するリアルなものである」という前提を当然のように共有していて、それも大きかった。

 

私自身、かつて一本のスダジイとコミュニケートした記憶は鮮明で、それがリアルでないわけがないと知っているのに、「世間の常識」の荒波に揺られていると、そんなこと現実であるはずがないじゃないか、全部幻想・妄想だろう、と思い始めて迷子になって……。

 

でも今回のサミットで、もうこれは現実だと、本当にお腹の底から思っていていいみたい、と感じ始めました。

 

そもそも、恐れていたのは、これが現実だという事実のほうだったみたいです。思い返せば、以前も、コミュニケートが取れたことが確認できたときにこそ、私はショックを受けて「どうしよう」となっていました。あれほどコミュニケートできるようになりたいという切なる願いがあったはずなのに、いざ、実際にできた、となると、怖くなっていた…。

 

でも、これだけ大勢の人が当然のように「現実にできることですよ」と言っている場にいたら、怖さがゆるんだというか、なんだろう…、なにか、大丈夫だという気持ちになりました。

 

来月には、カナダ・サスカチュワン大学で直観的異種間コミュニケーションに関するInternational Multispecies Methods Research Symposium(国際マルチスピーシーズ・メソッズ・リサーチ・シンポジウム)があって、そちらでもAnnna Breytenbachさんをはじめ、多くの異種間コミュニケーター、先住民のエルダーの方々などのお話が聞けるので、この現実認識にさらに安住できるようになれそうに思っています。

でもいざほんとうにコミュニケートできているとわかると、やっぱりかなりびっくりします、毎回。そのうち、もっとあたりまえになる日がくるんだろうか…。